お父さんず
シベリア鉄道4日目
おはようございます。
今日もおじさんのいびきで清々しい目覚めです。朝の4時に。
寝る、妄想以外やることないので、もう少し寝かせて欲しいところなんですが残酷な神はそれさえも許してくれません。
天使のこと考え過ぎて頭の中お花畑です。
しかし今夜は中間地点イルクーツクに到着する日!
あと少しの辛抱だ!体もどんどん臭くなるし早く着きたい。シャワー浴びたい。
まぁ到着って20時間後のことなんですけどね。絶望。
実は私は今回の列車で席以外にも後悔してることがあったんです。
列車にスカート履いて乗り込んでしまったこと。これ大分アホです。
車内のトイレで履き替えればいいや〜と思っていたのですが、バックパックを三段ベッドに入れ込まれとしまいまして。ここから圧縮袋に入ってるズボン出してまた圧縮袋をバックに直すのとか無理!
2段ベッドへは階段もハシゴもなく結構アクロバットに登らないといけないので毎回パンツ見せびらかしてたと思います。
おじさんごめんなさい。
そんな感じで3日目となるとトイレに行くのも億劫になり、またずっと妄想してました。天使・・天使・・
そんな私を不憫に思ったのか、おじさんがここに座っていいよと言ってきてくれました。
このおじさんをお父さん1と呼びます。
同じエリアにお父さん2とお父さん3がいますので。
どんだけお父さんに囲まれてるんだ!
お父さん1がクロスワードに落書きしている横でやっと座ってラーメンをすすれます。
もう今日は遠慮なんてしない。
お父さん1からなんか言われるまで居座り続けてやると心に決め、しれっとした顔で本を読んでやりました。
これが功を奏して、日本語の本にお父さんずは興味津々。どの向きに読むのって聞かれて読み方教えたり、漢字教えたりしているうちにお父さんずとちょっと仲良くなった。
その後、一緒にご飯食べて完全に溶け込みました。
かに座のお父さん2にカニってどうやって書くんだい?って聞かれたけど、漢字がわからなくて、適当にカニってカタカナで書いてあげたら凄い興奮してた。
「最強にクールだね!
今度はこれを腕に掘るよ!」
外人がたまに変な日本語のタトゥーしてる原因はこれか・・・。
カニはやめた方がいいよお父さん2!
一応やめた方がいいよ、と伝えたからね!私は伝えたからねっ!
のどかだな〜。
途中で降りた駅。綿花が舞っててまるで雪みたいでした。
写真じゃ全然わかんないけど。
そして見えたバイカル湖
イルクーツクはバイカル湖観光の拠点の街。
バイカル湖が見えたということは町はすぐそこ。
世界遺産だー!!
色んな意味でテンション上がるぅう!!
イルクーツク着は午後11時30分。
イルクーツクでの宿をとってなかった私はここで急に不安に襲われる。
最後に読んだブログによると、鉄道駅付近は治安がよくないらしい・・・。
そんな夜に着いてロシア語わからない私が無事にホテルを見つけられるのか?
駅出た瞬間ドナドナされていく未来しか見えません。
急におそろしくなってお父さんずにホテルってロシア語でなんて言うの?
イルクーツク駅近くにホテルあるかな?って必死に尋ねました。
するとネットが使えない私の代わりに駅の近くにある安いホテルを探してくれるお父さんず。
駅を出て左に行ってすぐだよ、と親切に地図まで書いてくれる。
私が降りるぎりぎりまで心配してくれて、列車降りるとき荷物持って、一緒に外まで着いてきてくれました。
優しい・・・。
ありがとうお父さんず!
Vitim, gostinichnyy komplekse
(朝食なし一泊500ルーブル WI-FIあり)
鉄道駅出て、左の坂の途中にある寿司屋の奥にあります。
宿泊した時間から24時間使える珍しいタイプ。
レセプションは英語通じないけど、物凄く良い人たちだった。
トイレもシャワーもきれーだよー!感無量。
4日ぶりに浴びたシャワーはとても気持ちよかったんだけど、人間こんなに臭くなれるんだなーってある意味感動した。
広い柔らかいベッドでゆっくり就寝です。
列車の音が聞こえない寝床はなんだかちょっと寂しい。
ロシア人の優しさに触れた、そんなシベリア鉄道なのでした。
365EAT
ロシアのカップラーメン。
これが意外とおいしくて鉄道内ではさんざんリピしました。